« ワカオ君と | トップページ | 5歳のお誕生会 »

2011年3月19日 (土)

さよならママ

Img_1918s

2011年3月2日午前7時30分頃、ハジハジの母ローズが虹の橋を渡ってゆきました。

享年11歳10か月5日、安らかに、眠るように旅立ってゆきました。

 

 

 

昨年の7月6日、いつもの膀胱炎の治療が効かないということで、念のためにエコー検査をした結果、膀胱内に不気味な塊が映し出され、移行上皮癌と診断されました。

膀胱がんの平均余命は3か月、ローズの余命は長くて半年と宣告されました。それは、ハジハジたちの4歳のお誕生日の翌日のことでした。

Img_0690s

けれどローズは、その後の半年間、最初からあった極度の頻尿という症状以外、特に病状が悪化することもなく、元気にしていました。年が明け、宣告された余命を過ぎ、もしかしたらこのまま長生きできるのではないかと、期待を持ち始めてさえいました。

しかし、1月半ば、突然右後ろ脚に軽度の麻痺が始まりました。それでも数日後には、それなりに慣れて上手に歩けるようになり、食欲も変わらず、とても元気にしていました。

足の麻痺も、それ以上進行することもなく、2週間が過ぎ、このまままだ元気でいられると思って安心しはじめた矢先のこと・・・。

Img_0758s

2月4日の朝、突然の食欲不振、検査の結果、炎症をしめすCRPの数値が17(平常1以下) に跳ね上がり、ついに異変が始まってしまったのでした。

その後、薬効によりCRPの数値が7にまでさがり、食欲も少し戻りました。この時から私は、ローズの好きなものをどんどん食べさせてあげようと決め、フードを無理にたべさせることをやめたのです。

余命宣告をされた時、せめてハジたちの5歳の誕生日まで生きていてほしいと願いました。途中までは、それも実現できるかもしれないと思っていました。ローズがいないお誕生日なんて、寂しすぎましたから。

ハジたち兄弟姉妹は、ローズが7歳の時に出産した子たちです。だから、いつかはママのいないお誕生日になると覚悟していたのですけど・・・。

ローズは体が弱ってからも、ハジハジが近くに来ると、いつも顔や足先をなめていました。ほかの子にはしなかったことです。ハジハジだけは、いつまでも自分の子供と思っていたのでしょうか。上の画像は、ソファで寝ていたハジの足先をなめていた時のものです。

Img_0799as

容体が安定し、食欲も8割程度まで回復してほっとしていた矢先の2月12日のことでした。右後ろ足の麻痺が進行し、ついに足裏をついて歩けなくなってしまいました。

指先を丸めたまま、足をついて歩けば、あっという間に褥瘡となってしまいます。それを避けるため、手製のギブスを作り、足先がグーにならないように固定しました。ギブスを固定するためと、ギブスによる褥瘡ができないようにするため、さらに包帯などでグルグル巻きにしなくてはなりませんでした。引きずってしまう後ろ足を守るためとはいえ、ローズには不自由な思いをさせてしまいました。

そしてついに、自由に歩くことが困難となり、介護ベストを着せることになりました。それでも、最初のころは玄関の段差も自力で上がるなど、ある程度は自分で移動することはできていました。

Img_0816s

ハジハジはローズが自力で出産した最後の子です。生まれた直後は産声をあげなかったこともあり、ローズは自分の子供と自覚しなかったようでしたけど、その後はワカコたちと同じように育ててくれました。ローズは私が知っている限り、特別母性が強い犬でした。

 

Img_1475s

右後ろ足の麻痺が悪化したころから、私の願いはローズが長生きすることではなく、苦しんだり痛がったりすることなく、最後まで食べて、最後まで自力で立って、ポックリ逝ってほしい・・・に変わっていました。膀胱がんの末期は安楽死も考えなくてはならないかもしれないと、宣告されていたからです。

2月の終わり、ワカオ君がお見舞いに来てくれました。これが親子の最期の写真になると、その時私は覚悟していました。

Img_1465s

ふざけている3頭に向かって、「静かにしなさい!」とばかり、文句たれしていたローズママ。

歩くことは困難になったとはいえ、食欲はまだありましたし、体重もそれほど落ちてなく、痛みを訴えることもほとんどなかったので、このまま寝たきりでも、12歳の誕生日まではいてくれるんじゃないかと思うこともありました。

ただ、もともとの頻尿があったので、そのたびにトイレまで行かなくてはならないことが、とても大変でした。短くて15分に1回・・・ローズは最後まで、きっちりトイレへ行こうとしました。もし、頻尿か、足の麻痺のどちらかひとつだったら、ローズはもっともっと、楽に過ごせていたでしょう。それがとても悲しく、悔しかったです。

Img_0983s

3月2日。その日の朝、いつもより朝食を美味しそうにペロッと平らげたローズ。その後、自分で立ち上がろうとしていたので、補助してあげると、外へ向かって歩き出しました。

ローズはお天気がよければ、お庭にいたがったので、そのまま連れ出し、一度おしっこをさせた後、玄関横に寝かせました。ローズはいつものように、上体を起こして家の前の道路のほうを見ていました。 それはいつもと同じでした。

Img_1038s

ローズは、ただ眠っているかのような姿で、いつも昼寝をしていた庭の真ん中で、永遠の眠りについていました。その顔は若返ったかのように綺麗で、穏やかで、悲しいくらいに綺麗でした。

そう、私が望んでいた通り、「最後まで食べて、最後まで立って、ポックリね・・」

 

その日の夜は、ずっとローズに添い寝していました。覚悟していたとはいえ、思っていたよりずっと急だったので、もっともっとお話ししたかったのです。

夜中の2時ごろ、ドアをガリガリする音が聞こえたので行ってみると、ハジハジがいました。夜中にハジハジが起きてくるなんて、めったにないことです。もしかしたら、ローズが呼んだのかもしれないと、そっと入れてあげました。

ハジハジはしばらくうろうろした後、私の横で寝てしまいました。ローズと私とハジ・・・・最後の静かな時間でした。

夜が明けて、ハジハジはまだ寝ていたので、そのまま部屋を出ました。しばらくしてから戻ってみると、ハジハジがローズの横で寄り添うように寝ていました。

ハジハジのママ、ローズママ。

大好きなママ。

産んでくれてありがとう。

育ててくれてありがとう。

 

さよなら、ママ・・・・。

 

Img_9371s

ローズ、あなたが残してくれた最高の贈り物ハジハジのこと、これからもずっとずっと、見守っていてくださいね。 

ありがとう、本当にありがとう。

あなたに出会えて、本当によかった。

あなたと暮らせて、本当に良かった。

 

ハジハジたちのお誕生日には、こっそり戻ってきてくれますね。

 

 

 

 

|

« ワカオ君と | トップページ | 5歳のお誕生会 »

コメント

こっそり読んでしまいました・・・。
母性の強さはハジメ君への愛情の表現でよくわかりますねぇ。
ハジメ君、一時具合が悪かったけど大丈夫なようで安心しました。ローズママが見守ってくれてますからね。ダイエットしましょうねhappy01

投稿: さわら父 | 2011年3月27日 (日) 19:52

さわら父さん
ローズはまだ1歳にならないころから、他所の子犬や、子猫の面倒をみていました。
娘のパーの初産の時は、自分が産んだと勘違いして、押しかけ乳母していたくらいでしたから。
ハジハジはママのお乳をもらうことはできなかったけど、ローズはちゃんとわが子だとわかっていたようです。
もちろん、ローズはずっと、ハジハジのことを見守っていてくれると信じています。

投稿: KISAKI | 2011年4月18日 (月) 18:38

我が家のシェルティーのliebeは12歳です。昨年の10月に膀胱がんが見つかり手術。その後抗がん剤投与で再発花井と願っていましたが、投与後のエコーで膀胱の下側に小さな陰が・・・再発です。抗がん剤治療が効果があったのか無かったのか・・・
最近、頻尿と尿漏れの回数がふえ、食欲が減りました。しかし、それ以外は元気で過ごしているように見えます。高齢のせいか、耳の聞こえが悪くなり、読んでも全く気付かない始末。あとどのくらい私たちと一緒に過ごしてくれるんだろうかと考えると寂しくなります。

投稿: 土居眞澄 | 2013年10月 1日 (火) 14:49

土居さん
liebeちゃんは12歳なのですね。手術をして1年経つのですね。膀胱がんの手術はしてもしなくても寿命は変わらないと言われますので、1年過ぎたという事は、手術が功を奏したということになるのでしょうか。
老齢という事を考えると、このままゆっくりと過ごさせてあげることが一番ですね。ローズは食欲が落ちてからは美味しい物、好きな物をどんどん食べさせました。liebeちゃんにもそうしてあげて欲しいと思います。
どうか一日でも長く、穏やかな日々が続いてくれますように祈っています。

投稿: KISAKI | 2013年10月 2日 (水) 17:48

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ワカオ君と | トップページ | 5歳のお誕生会 »