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2013年2月26日 (火)

天高く

Img_9810s天高く、何処までも青い空へ、ハジメ君は飛び立ちました。

まるで、この日を選んだかのように。

「火葬の日は絶対に青空じゃなきゃダメだからね。それと、いつも来てくれる人たちが来られる日ね。」

 

冗談半分に、だけどちょっと本気に、そういい続けていました。そしたらもう・・・本当にそんな日を選んだかのように、青空で、何度も遊びに来てくださった人たちがみんな見送りに揃うことができる日に天に昇っていったのです。

もし他の日だったら、二つの条件のどちらかはあきらめなくてはならなかったのです。ハジメ君、最初から最後まで、私の希望をかなえてくれました。

たった一つ・・・「16まで生きる」ということだけは、叶えてもらえませんでしたけど。

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ハジメ君の前にある段ボールの箱・・・見覚えがあるでしょうか。

ハジメ君が生まれたばかりの頃、育てていた箱です。下に敷いていたシーツもそのまま、ずっと保管していました。この小さな箱の中で、ハジメ君は必死に生きようと頑張ったんです。

ハジ・・・本当に大きくなったんだね・・・。

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顔しか見えなくなるくらいの花束と、入りきれないほどのお菓子や食べ物に囲まれて、ハジメ君はきれいなお顔のまま、まるで眠っているようなお顔で、青空へ昇って行きました。

母ローズ、つっちゃん、マーキュンと同じ場所で。

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小さくなって、我が家に帰ってきました。心配をよそに、とてもしっかりとしたお骨でした。ただ、肋骨はほとんどありませんでした。本当に悪かったのだと思います。がんばったね・・・ハジメ。

夜はたくさん泣きました。いないさみしさが、一気にこみ上げてきてしまって・・・。

悪性腫瘍と知った瞬間、余命がわずかであることを覚悟したとはいえ、本当に、あっという間でした。それだけに、まだどうしてもあきらめきれない気持ちがあります。頭ではわかっていても、心が理解できないのです。

火葬の前のお別れの時、思わず「悔しい・・」と言ってしまいました。あんなに必死に育てて、大切に大切にしてきたのに・・こんなにもあっけなく奪われてしまうなんて・・・。

翌朝・・目が覚めて、いつも正面にあるハジメ君のサークルを見るのが習慣でした。ガランとしたサークルを見た時、やっぱり夢じゃないんだと、またも涙があふれてきてしまいました。

あらためて、気づきました。

ローズ、つっちゃん、マーキュンを失った時、乗り越えてこられたのは、ハジメ君がいてくれたからだったのだと。ハジがいてくれたから、私は癒され、救われてきたのだと。だから、ハジメ君がいなくなった穴は・・・もう誰にも埋めることはできない・・・。

午前中、思い切ってハジメ君の写真ファイルを開き、画像を選び、プリントしました。しばらくは写真を見るのがつらいからやめようと思っていたのですが、どうしても写真に話しかけたくて、気に入ったのを数枚印刷し、フレームにいれました。

一枚はお骨の横に。

一枚は枕元に。

残り数枚はいつものようにおトイレの壁に。

不思議と、その写真に向かって話しかけていると、ハジメ君がそこにいてくれるような気がして、私の心は少し救われたような気持ちです。辛かった最後の3週間の事は思い出さないようにして、やんちゃだった頃や、盗み食いをして叱られたこと、お出かけしたこと・・・思い出しながら、話しかけていました。

まだまだ涙は尽きないけど、「ハジはきっとずっと一緒にいてくれる」と思えるようになってきた気がします。

楽しかったことだけ、思い出さなきゃね・・・

ハジメ君は私に、「生きること」を見せてくれました。

そしてまた「死ぬということ」も見せてくれました。

この手で取り上げ、この手から飛び立ちました。

本当に可愛い子でした。強い子でした。特別な子でした。

出会えて幸せでした。

幸せな、6年7ヵ月19日でした。

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コメント

1日1日を生きるって本当に有り難い事なんだなと、毎日感謝したいと思いました。ハジメ君、本当にありがとう。このブログを通してたくさんの事を学ばせてもらってるよ。

生まれてきてくれてありがとうと言ってもらえたハジメ君も、そう言えるママさんも互いにとても幸せな日々だった事でしょう。
ママさんのこれからの未来も幸多い人生でありますように!!!

投稿: はな | 2013年2月28日 (木) 17:56

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