« 強い子 | トップページ | 一歩ずつ »

2013年2月22日 (金)

平穏という選択

Imag1159s

昨日の危機を乗り越え、今朝のハジメ君です。ハイベッドの上から撮影しました。私が起床した気配に気づき、顏を上げてくれました。毎朝、当たり前だった、この瞬間・・・・。

昨日は夕方に一度チッコをしただけで、いつまでたっても起き上がらなかったので心配になってしまいましたが、夜中の3時くらいにおトイレに行きたそうなそぶりを見せたので、おトイレに誘導したところ、チッコが沢山でました。さらに、茶色い下痢便も少し・・・前日に食べさせたフードみたいでした。

今朝は6時ごろにもう一度チッコして、ウンチもほんのちょっと出して、座薬を入れて、お休み。気づいてみると、あれほど多かった尿漏れが、ほとんどなくなっていました。チッコはちゃんと出ているので、尿量が減ったわけではないと思います。

Imag1163s

サークルに戻った後、しばらく咳き込んでいて、なかなか静まらなかったので、心配になっちゃいました。幸い、咳が出ていたのは朝だけで、その後はほとんどありませんでした。

今日は比較的顔色が良く、ヨダレも少なかったので、昨日の影響が残っていないみたいで安心しました。ただ、もうフードなどの固形食を与えるのはやめようと思います。一昨日、昨日の嘔吐の原因がフードによるものなのかどうかわからないのですが、少しでも可能性があるのなら危険すぎます。

Imag1165s

実際、今日はブドウ糖を溶かした水と、メイバランスだけしか飲ませていないのですが、嘔吐は一度もないです。昨日と同じように病院にも行きましたが、大丈夫でした。

固形食をあきらめるということは、どういうことなのか・・・

Imag1170s

今朝、新聞を読んでいる時、目にとまった文字

「平穏死」

Imag1176s

平穏死とは、安楽死とは違います。いいかえると「自然死」です。

回復の見込みのない患者や老人に、あえて医療処置をせず、自然に任せるという選択です。

Imag1177s

「口から食べられなくなったら平穏死を」

その一文を見た時、涙があふれてきました。

Imag1178s

人間の場合、食べることができなくなったら、胃に穴をあけてチューブで栄養を送る「胃瘻」という処置をします。本人は食べたくなくても、意識がなくても、強制的に「生かされる」というものです。

動物と違い、無理やり食事を口に押し込むなんてことはできませんから、胃瘻という方法が取られるのでしょう。

胃瘻も強制給餌も同じこと・・・なのかもしれません。回復の可能性があるのなら、強制給餌はやむを得ないことです。でも、そうでないのなら、やはりそれは「胃瘻」と同じなのではないでしょうか。

Imag1179s

もしかしたら・・・

ハジメ君は自ら「平穏死」を選択したのかもしれない。

そう思えてきてしまいました。

このまま栄養を摂らなければ、どんどん痩せて衰弱し、やがて衰弱死します。けれど、それは大きな苦痛を伴うものではなく、ろうそくの火が消えるように、静かに消えていく・・・・。

ハジメ君が最初から断固として食べなくなってしまったのは、癌の痛みや苦しみに見舞われる前に、平穏死を迎えるためだったのでは?と、思ったりしたのです。

まだ若いハジメ君を、「何もしないまま見届ける」というのは、頭では理解していても、そう簡単な決断ではありません。少しでも可能性があるのなら、少しでも長く生きて欲しいって、思いますよね。

でも、あれほど食べることに執着していたハジメ君が、自らそれを拒否しているのです。今となっては、ハジメ君にとって「食べることは苦痛」なのです。

もうやめようと思いました・・・。平穏死という言葉を知って、それこそが、ハジメ君が選択した道なのだと考えました。だから、もう、余計な事はしないようにしよう、そう思いました。それはとても辛く悲しい結論ですが。

ただ、だからといってまったく何もしないで自然に任せるのではなく、痛みや苦痛を取り除くことは可能な限りしていくことには変わりありません。食べることは拒否しても、お水は欲しがるので、補水は続けます。肺炎だけは避けたいので、点滴と抗生剤の注射も。

頑張って、今日も歩いて診察室に入ったハジメ君ですが、もうそろそろ限界みたいです。病院の床は滑るので、余計に体力を使います。車に乗せたままの点滴も可能とのことなので、数日後にはそうなるかもしれません。

どんな選択肢であっても、私にとってはつらい選択です。そこに「生きる」という選択はないのですから。

最後まで・・・穏やかに過ごすことができますよう、ただそれだけを祈ります。

Imag1182s

車の乗り降りが大変なので、今日は私の軽自動車の後部座席の足元スペースに乗せて行きました。狭いようですが、体が安定するので安心していられるようです。

Imag1184s

病院から帰宅後、ずっと寝ていたハジメ君。3時間ほどして抱き起してみてびっくり・・・下になっていた方の顏がパンパンに浮腫んでいました。写真は少し経ってからなので、浮腫みは多少引いています。向かって左側です。

かなり血圧が下がってきています。循環が悪くなってきたみたい・・。

 

Imag1193s

ワカコさんとのツーショット。

Imag1203s_2
片手にティッシュを持ってちらつかせてみたら、目で追ってきました。いつも写真を撮る時、片手におやつを持って視線を誘ったこと、習慣になっているのですね。

ハジメ君の動画・・・ほとんどないので、撮影してみました。

よろめきながらも、がんばっておトイレに向かうハジメ君です。途中でちゃんとカメラ目線をしてくれました。

|

« 強い子 | トップページ | 一歩ずつ »

コメント

はじめ君のママへ
4年前にこの「はじめ君の記録」と出会えてから、ずーっとはじめ君の存在は、リリィーと私の元気の源なんです。2週間前にはじめ君のママさんのブログを読ませていただいてから毎日リリィーと一緒に♡はじめ君が少しでも穏やかに過ごすことができますように♡少しづつでも大好きな食べ物が美味しく食べれるようになりますように♡どうかどうか少しづつでもはじめ君が笑顔になれますように♡と心から祈っております♡
はじめ君のママさん・・・今ははじめ君のためにもしっかりご飯を食べてくださいね。ママさんが元気で、ママさんが笑顔ではじめ君のそばにいてくれることが、はじめ君にとったら今一番のお薬かもしれません。
どうかどうかはじめ君が大好きなママさんと穏やかに過ごせますように。

投稿: ソラママ | 2013年2月22日 (金) 22:48

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 強い子 | トップページ | 一歩ずつ »